初めての出産〜入院編〜
ヒプノココの保健室へ
来ていただいて嬉しいです。ありがとうございます。
ちょっと1週間、自分のルーツを探る旅に出てました。
これはまたの機会にお話しましょう。
ヒプノバースのことを早くお話したいのですが、その前にそこに至るまでの私の出産記をお話したいと思います。
今から11年も前の23歳の秋、都内の総合病院でふっつーーーに出産しました。
とりあえず、なんの知識もなかった私は、教えられたイメージのまま、都内数少ない病院で、選ぶこともせず、家から近いから、初産だから総合病院で、当たり前のように受け入れて、そこで産むことを決めました。
まぁ初めての出産だからね、ふっつーーーに多くの人がやってるように、体当たりでやってみよう。
世の中たくさんの出産方法があるのに、初産は総合病院でみたいな流れ、どーにかならないの?と思いながら、そこクリアして次は自由に選ばせてもらえるよーなノルマ。
とりあえず達成するしかないのかと諦め。
出産2日前、内診後おしるし、家で前駆陣痛に悶絶
痛みの最大がわかってないので、少しの痛みに『いたーーい』と騒ぐ
そのため、母にうるさいから早く入院しろって言われる
病院に電話すると『まだまだね』と何度も電話切られる
(え?なんで何も見てないのにそんなことわかるの?)
寝ずに陣痛の間隔を測って、2日目、何度も電話するので、病院もじゃあ来たら?
と。。。
母に連れられ、ダダっ子の幼稚園児を預けるように、『すみません、うるさいので連れてきましたー出産の痛みはこんなもんじゃないって言ってるんですけどねぇ』
看護師さん 『あはは、そーよぉ本物はしゃべれないし、歩けないからー』
(もぉこんなに痛いのに!?これ以上の痛みが襲うわけ!?おしゃべりな私がしゃべれないとかありえないし、怖い怖い怖い)
そしてさっそく、私に言い渡された課題は
就寝までずっとフロア歩いて!
(え!?今15時ですけど!?今から6時間も一人で歩くの!?)⇐すでに母帰ってる
スリッパをペタペタ鳴らしながら、ひたすら歩く。薄暗い病院をひたすらゾンビのように徘徊。。
途中何度も泣き崩れる
痛さと、寂しさと、なんだかわかんない怖さとで
あぁそういえば、旦那は(元)泊まりの仕事で来れないことはわかってるので、連絡もせず。一人で産む決意をしてた。
そう、このころは出産は女一人がするもの、と思ってたから。
出産は孤独でつらいもの、女が乗り越える試練だと思わせられていたから。
どうして、このころ女性がまわりにこんなにいたのに、誰一人として、そうじゃないよ、安心してと優しく背中をさすってくれる人がいなかったんだろう。
みんな出産経験を過去の栄光のように、こんだけの大変なことをしたのよ〜って話だけ、
だからあなたも頑張って!あんな痛み男なら死んでるんだから!耐えられるのは女だけよ。
そんな声ばかり聞いていた。
そんな声を思い出しながら、奮い立たせながら歩いた6時間、人生でこんなに歩いたことはない。
21時いよいよ就寝
個室になってる分娩室LDR室に移動
そのころは、個室から分娩室に移動しなくていいんだ〜素敵〜なんて思ってました。
が!!ベットになると言っても、そこは分娩室癒やしの空間とは程遠い。リラックスするどころかドキドキするだけ。
テレビもないし、置かれたのはCDデッキから流れる、なぜかわからないけど、チョイスされたのはサザンオールスターズのツナミの曲、それをこのあと9時間も聴くことになるとは。。いまやトラウマな曲となったよ。
0時、ウ○コが出そうな感覚に襲われ、トイレへ、ウ○コじゃなかったーー、を繰り返す
あれは赤ちゃんがズンズン下に降りてきてる感覚だったんだと今だからわかる。
夜中だから誰に連絡することもできず、キャバクラ勤めの友達に励まされたな
私からしたらそりゃ女神だったよ
テニスボールで肛門押すといいとかいう情報を得てやってみたり、押すとかよりもぉ入れてくれ!と思って、気づけば肛門に指を突っ込んでた
その恥ずかしすぎる姿は誰にも見せれないと思いながら一人でよかったと心から思った
もちろん、母の自覚なんて微塵もなくて、赤ちゃんを気遣うことも、むしろ今から出てくるのはエイリアンかもしれないと、話しかけることもしなかった。
勝手に一人で闘ってるつもりになってたのだ。
ナースコールで朝方3時
『いつ産まれるんですかーーーー』と聞くと、内診もせずに
『まだまだよ!寝て!』と電気を消され、カーテンをシャッと閉められた、悲しさよ
なぜか分娩台に正座しながら
『ごめんなさい、ありがとう、尊敬します』と唱え始める
こんな痛みを乗り越えた全国のママさん、お母さん、意地悪な仕事の先輩、もぉすべての女性は素晴らしいと思って、泣いたり、笑ったり、叫んだり、よくわからない状態に(笑)人生の喜怒哀楽を1日であじわった
朝5時 バンっ!!という音と同時にドバっと破水した
ここでやっと旦那に連絡
〜いよいよ出産編に続く〜